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治療院選びのポイント

2019-06-22 09:37:10

当治療院のHPをご覧いただき、誠にありがとうございます。

最近TV等で『施術所で治療を受けたら症状が悪化した』という悲しいニュースを耳にします。国民生活センターへの相談が過去9年間で9,000件以上寄せられているそうです。
『せっかく辛い症状を治そうと思って施術を受けたのに悪化し、手術を受けたり病院に通院する事になった。』これでは何の為に貴重な時間とお金をかけて大切な身体に施術したか解りません。この様なニュースを聞くと、患者様の辛い症状を改善して、明るい未来を見てもらう為に日々勉強や練習している私も悲しくなります。










そこで今回は、私が患者として実際に経験した事もふまえ、後悔しない為の施術所(治療院)選びのポイントをご紹介します。職場やご自宅の近く、または当治療院のある大田区や蒲田駅周辺、近隣の池上、大森、下丸子、雑色、六郷、萩中等々には沢山の施術所がありますが、安心で信頼出来る施術所を選ぶ為のポイントです。『実際に施術を受けないと判らない』と思う方もいらっしゃると思いますが、周りの方の評判やネット上の口コミもある程度参考になりますし、HP内だけで判断出来る事もあります。私の経験談や個人的な意見も入っていますので、多少長くなりますが最後までお読み頂くと有難いです。










★医学的知識(国家資格)を持った術者がいる施術所(治療院)を選ぶ。
国家資格厚生労働省が定めた医学的知識を文部科学省が定めた医療機関(専門学校)で3年間知識と技術を習得し、各専門学校の卒業試験に合格すると国家試験の受験資格が与えられ、国家試験に合格すると国家資格が与えられます。車の運転免許の様なイメージです。例)はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師。
民間資格各協会や団体で基準を設け、約1週間~1年間(基準はバラバラ)知識と技術を習得し、資格が与えられるようです。色々な団体があるので基準はバラバラですし、通信教育で取れてしまう資格もありますし、会員1人でも協会を立ち上げる事が出来てしまうのが現状です。例)カイロプラクター、エステティシャン、整体、もみほぐし、リラクゼーション等。










“無免許で車の運転が出来る人”と“免許を持っていて車の運転が出来る人”、どちらの人が運転する車に乗りたいですか?
巷には無資格や民間資格の“ほぐし”“リラクゼーション”“整体”と様々な店舗があります。無資格は論外ですが、民間資格の人達がどれだけ医学的知識を持っているかは疑問です(決して批判する訳ではありません)。大切な身体に触れて施術する以上、その施術所で対応できるのか、直ぐに病院での検査が必要なのかを判断する為にも、必要最低限の医学的知識は絶対に必要です。その医学的知識の基準となるのが、国が定めた免許、国家資格です。
はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師は専門機関で3年間勉強し、卒業試験に合格すると国家試験の受験資格が与えられ、国家試験に合格するとやっと国家資格を取得できます。また、国家資格保持者が居る治療院は保健所管轄ですので、衛生面や照明、換気、広さ等の厳しい検査に合格しないと開設出来ませんし、広告の規制(効果を過大に表現してはいけない等)もあります。

↓実物の鍼(はり師)の免許証(国家資格)です。












【国家資格保持者がいないと看板を出せない(開設出来ない)業種】※保健所管轄です。
・鍼灸(はりきゅう):はり師、きゅう師という国家資格保持者が居ます。
・マッサージ、指圧、あん摩:あん摩マッサージ指圧師という国家資格保持者が居ます。
・整骨院、接骨院、ほねつぎ:柔道整復師という国家資格保持者が居ます。
【民間資格でも看板が出せる(開設出来る)業種】※保健所管轄外です。
・カイロプラクティック:専門機関で3ヶ月~1年間勉強すると資格が与えられます。※アメリカでは国家資格です。日本国内にもアメリカの国家資格“DC(カイロドクター)”という資格をもった術者も居ます。
・エステ:協会によって勉強する期間は異なります。※イギリスでは国家資格のようです。
【無資格でも看板が出せる(開設出来る)業種】※保健所管轄外です。
・整体:民間資格の場合もありますが、通信教育でも勉強出来てしまいます。講習会もある様ですが、協会によって勉強する期間は異なります。※『〇〇師や〇〇士』と聞くと国家資格を連想しますが、整体師・整体施術師という国家資格はありません。
・ほぐし、リラクゼーション:民間資格の場合もありますが、店舗内研修が多いようで、期間は不明です。










※整体やほぐし、リラクゼーションと書かれた看板の店舗には国家資格保持者(必要最低限の医学的知識を持った者)は居ませんので、医学的知識をどれだけ持っているかは不明です。本当はマッサージの看板を出したいけど“あん摩マッサージ指圧師”の国家資格を持っていない場合や、他の国家資格は持っているが保健所の検査基準に満たない店舗で開業する場合、この様な看板を出す場合もあります。また保健所管轄では無い為広告の規制(効果を過大に表現してはいけない等)もありませんし、何か起きた時に保健所は対応してくれません。
以上は私が調べた内容ですので、国家資格以外は事実と異なる場合があるかも知れません。

↓実物のお灸(きゅう師)の免許証(国家資格)です。













★意外と知られていませんが、マッサージを生業にするには国家資格が必要です。
一般的にマッサージというと、指圧やあん摩の事をいう事が多いですが、厳密にはそれぞれ違います。マッサージと指圧とあん摩の違いは何か、簡単に説明します。
・マッサージ:オイルやパウダー等の滑剤を使って、手や肘で直接皮膚面に触れて施術します。エステでの施術をイメージすると解り易いです。※エステは民間資格です。
・指圧:手や肘で手拭や衣類等の上から身体に触れて施術します。筋肉を押したり、関節を動かしたりします。
・あん摩:手や肘で手拭や衣類等の上から身体に触れて施術します。筋肉をもんだり、叩いたりします。










『整骨院(接骨院)では保険を使って安くマッサージしてくれる』というお話をよく耳にしますが、その術者があん摩マッサージ指圧師という国家資格を持っていない場合、マッサージをすると違法行為になります。そうならない様に“手技治療”と名前を付けている治療院が多いですが、実際の施術を見るとマッサージ(指圧やあん摩)をしている事が多いです・・・。また法律上、保険を使ったマッサージ(指圧やあん摩)は医師の同意書が必要になり、筋委縮や関節拘縮の症状が無いと適応されません。
因みに、整骨院(接骨院)で保険適応になる症状は急性・亜急性の症状(来院日から遡って2週間以内の怪我)のみで、慢性的な症状(肩凝り腰痛等)は保険適応にはなりません。
慢性的な症状は鍼灸が保険適応になります(医師の同意書が必要。詳しくはHP内の保険治療をご覧下さい)。

↓実物のマッサージ(あん摩マッサージ指圧師)の免許証(国家資格)です。













★臨床経験豊富な術者を選ぶ。
国家資格を持っていても、臨床経験次第で知識も技術も経験も差が出ます。その差が治療効果に出ます。HP内に臨床経験数が書いていない治療院は、臨床経験がまだ少ないのかも知れません。

★術者がひとり、もしくは担当制の施術所(治療院)を選ぶ。
毎回同じ術者が診ていると、患者様のちょっとした変化にも気が付きます。ただし、その様な治療院は事前に予約しないと待たされる事が多いです。逆に術者が大勢いる治療院では待たされる事は少ないですが、ミーティングをして術者全員で患者様を把握する様に努めていても実際に治療しないと気付かない事は多く、ちょっとした変化に気付きにくいです(何度も診てもらっている場合は別です)。

★使う道具等の説明を事前にしてくれる施術所(治療院)を選ぶ。
鍼や鍼を入れるシャーレを使い回している治療院もあるようです。鍼は髪の毛ほどの細い金属ですので、いくら滅菌消毒をしても繰り返し使用する事で鍼は劣化し、最悪身体の中で折れてしまう危険性もあります。新品の鍼やシャーレを使い捨てている治療院が基本です。












★衛生面の管理が行き届いている施術所(治療院)を選ぶ。
術者が毎回手を洗って消毒するのは当たり前です。患者様の身体に直接触れる治療着やタオルも毎回換えるのか基本です。治療着は換えても、シーツやタオルを毎回換えないで裏返して使う治療院もあるようです。午前と午後に1回づつしか換えない、1週間換えない等の治療院もあるようです。













★問診や検査をきちんとしてくれる施術所(治療院)を選ぶ。
その治療院で施術出来る症状なのか、病院での検査を優先するべきなのか、施術はもちろん、最初の問診や検査の時点で医学的知識や経験が必要となります。

★術後の身体の変化(ドーゼオーバー等)を事前に説明してくれる施術所(治療院)を選ぶ。
経験豊富な術者ほど、術後起こり得る変化を知っています。特に初めて施術を受けた患者様はその後の身体の変化を知らないので、後で不安にならない様に事前に伝える必要があります。
例)マッサージ後のモミ返し、鍼灸後のはりあたり(だるさや筋肉痛の様な症状)、座ったままで施術すると貧血になる、等。

★その場しのぎではなく、根本的に症状の出にくい身体を目指している施術所(治療院)を選ぶ。
患者様の目的によっても変わりますが、『つらい時だけ治療を受ける』のと『つらくなりづらい身体にする為に治療を受ける』のと、どちらが良いでしょうか・・・。










★周りの人のお勧め施術所(治療院)を参考にする。
ネット上の口コミは関係者が書いている場合もあるようです。患者様直筆の物は信憑性がありますし、実際に治療を受けた人に聞いてみるのが良いと思います。が、人それぞれ感じ方や価値観は違うので、あくまでも参考程度になさって下さい。※H30年6月の医療法の改定で『患者様の経験談(ビフォーアフター等)を掲載してはいけない』という規則が実施されました。従って今後は体験談を見る事は出来なくなってしまいます・・・。

★お試しで治療を受けやすくしている施術所(治療院)を選ぶ。
『本当に治るか判らないのに正規の金額を払いたくない・・・』誰しも未経験の治療院に行くのには不安があります。少しでも治療院の垣根を低くしているサービスを利用するのがお勧めです。また、HP内で術者の顔写真や院内写真、最寄駅からの道案内等が詳しく書いてある事も判断基準になると思います。












以上、私の個人的な意見も入っていますので賛否両論あると思いますが、基本的には私の経験を元に『患者様が後悔しない為に』を第一に、施術所(治療院)選びのポイントを書きました。『ただ単に疲れを取りたいのか』『医学的知識を持った術者に、しっかり治療してもらうのか』ちなみに私は、『疲れた時も治療してもらいたい時も、医学的知識を持った経験豊富な術者』にお願いします。貴重な時間とお金をかけて大切な身体に施術する訳ですから、じっくりと選んで後悔しない様になさって下さい。

最後までお読み頂き、誠に有難うございました。

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